作品名:建築・庭園・調度品がつなぐ「もてなし」の空間 講評
<講評>
海外の賓客を、日本のもてなし方でもてなすこの迎賓館は、「庭屋一如(ていおくいちにょ)」の手法で、建築・庭園・家具備品・食器・美術工芸品・しつらえに至るまで、長年にわたって設計者が関わった、稀にみる大規模な作品として評価したい。伝統的作法に則った内装や伝統技能を活用したしつらえに、庭園にみられるような斬新さや、日本文化のもつ普遍的な華やかさや粋さなどが少し加味されるなら、国際的にもわかり易く、より魅力的なもてなしの場となったのではないだろうか。
(山本 棟子)