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公益財団法人 建築技術教育普及センター
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作品名:“愛しみ”の気持ちを醸成する空間

作品名と受賞者名の画像

<講評>

社会的な援助を必要とする女性や子供達に対して、奉仕活動をしている修道会の本部建物である。改修して残された築45年になる古いシスター達の住居(修室)と、新しい聖堂、修室及び女子寮が、趣の異なる3つの中庭を囲むように配置され、のびやかな静謐なたたずまいの修道院施設となっている。
エントランスホールから聖堂に至る屈曲したアプローチの壁に、注意深くあけられた窓からは、緑豊かな中庭越しに陰影のある女子寮が垣間見える。ホールの上部正面、聖堂上部及び地下納骨堂脇に吊られた、おおぶりで質感豊かな和紙のタペストリーを透過した自然光が、珪藻土の壁や木製の机、椅子、納骨棚を柔らかく浮かび上がらせている。
和紙による光の制御と演出を構想した設計者と、その思いに応え、楮という素材を大胆に生かしながらデザインした和紙作家との、見事なコラボレーションと言って良いだろう。

 (河野 進)

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