作品名:もとからそこにあったという感覚
<講評>
ジュエリーショップから美容室への改装である。シャンプーとカットスペースをブースごとにまとめたアイランド型の計画によって、従来からあるゾーニング型に替わる新しい平面を追求している。柔らかな曲線を描くブースデザインは内部のシャンプーコーナーと外周部のカットスペースをうまく融合させている。
視線が見合うことのないブース配置が一方である中、2階のロフトの存在がオペレーション上望ましい見通しのよさを確保している。もともとあった躯体に最小限の手を加えながらも効果的なインテリア空間を生み出している。
(木下 庸子)