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公益財団法人 建築技術教育普及センター
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作品名:・・・Like a Cafe ~大空間再生・体育館からデザイン工房へ~

作品名と受賞者名の画像

<講評>

 大学キャンパス内の既存体育館を芸術学部のデザイン工房へと転用した計画である。基本計画及び総合監修はデザイン学科と建築学科の教員が行い、設計及び監理を山下設計が行っている。大階段を持つ吹抜けのアリーナを囲む様に、1階に工房群、2階にスタジオと研究室群を配している。工房群は発生音を防ぐ為RCで作られ、2階は鉄骨とガラスで明るく軽快に作られている。現地確認の際、中央のアリーナで照明器具の課題の発表会が行われていた。正面スクリーンに映されたプレゼンテーションの画面と床に置かれた多彩な模型作品を囲むように、学生達が大階段や床に思い思いに座り、発表と講評に耳を傾けていた。伸びやかな吹抜けの中で階段を介して上下の視線が交差し、程よいスケールが密度の高い空間を現出させていた。空間に彩りとアクセントを加えている壁面のカラーやサイン類などのグラフィックなデザインは、大学の教員によるものであり、設計者との良好なコラボレーションが伺える。大胆なコンバージョンが成功した好例である。
(河野 進)

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