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公益財団法人 建築技術教育普及センター
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ICBAイブニングセミナー ~更なるスキルアップに向けた取り組み~

1.事業の名称 ICBAイブニングセミナー ~更なるスキルアップに向けた取り組み~
2.事業の概要

第一回 平成24年1月25日(水曜) 「緊急輸送道路沿道の耐震診断義務化の取組み」
 講師: 東京都 小野 幹雄 耐震化推進担当部長
 内容: 震災時に円滑な応急活動等ができるよう、特定の緊急輸送道路の沿道建築物に対する震診断の義務化など、耐震化を促進する規制誘導手法の講演。
第二回 平成24年2月10日(金曜) 「東日本大震災の被害と教訓:耐津波木造住宅」
 講師: 東京都市大学 大橋 好光教授
 内容: 今回の大震災において、木造建物が振動による被害は比較的小さかったという報告がありますが、津波が襲来した地域では甚大な被害が生じてしまいました。木造建物の津波被害に関する考察、耐津波対策に向けた木造建物における設計上の配慮等の講演。
第三回 平成24年2月22日(水曜) 「建築分野の紛争事例」
 講師: 神楽坂キ-ストン法律事務所 富田 裕 弁護士
 内容: 昨今は建築計画に伴う紛争事例が増加している。具体的な事例を通して設計者の法的な責任範囲や設計側での注意事項についての講演。
第四回 平成24年3月16日(金曜) 「東京スカイツリーの建設 ~世界一の高さへの挑戦~」
 講師: (株)大林組 建築本部プロポーザル部 高木 浩志 課長
 内容: 主に施工の観点から、「巨大」と「精密」を両立させ、誰も経験したことのない領域での工事を計画通りに進めることを可能にした様々な技術や工法の講演。

対象者: 建築設計及び工事監理に係わる木造・二級・一級建築士
定員: 40名
会場: (一財)建築行政情報センター(ICBA) 第一・二会議室
 東京都新宿区神楽坂一丁目15番 4階(神楽坂一丁目ビル)
開催時間: 18時-19時15分(セミナーは45分、質疑は30分)

3.事業の成果・効果

第一回イブニングセミナー 参加者:25名
・条例の目的、概要、助成制度、その他の支援制度について説明がされた。
・特定緊急輸送道路沿いの耐震診断対象建物は約5000棟であるが、申請件数も徐々に増加している。建物所有者に個別に直接面談して、助成制度の普及に努めている。
・東京都と隣接する神奈川・千葉・埼玉県などとの連携も必要であり、国に対して関東知事会議の決定事項として、同様の助成制度の構築を陳情している。
・平成24年2月14日より、ウェビナー配信を開始した。
 
第二回イブニングセミナー 参加者:16名
・今回の被害の特徴、木造建築・木造住宅、これからの対応、木造住宅の役割について説明がされた。
・2000年の法律改正によって、柱脚接合部の引き抜き強度の強化が図られている。また、基礎直結の引き寄せ金物の設置によって引き抜き(建物の浮き上がり・移動)に対する抵抗力が高められる。
・ウェビナー配信は、写真などの著作権上の都合により中止する。
 
第三回イブニングセミナー 参加者:42名
・民事責任には、契約責任と不法行為責任(契約関係がない被害者に対して負う)の2種類がある。特に後者について、近年の判例では設計者、施工者、工事監理者の不法行為責任が広く認められている。民法では20年間責任を負うことになり、品確法の10年の瑕疵担保責任に2倍の期間となっている。判決文の説明があった。
・建築確認審査ミスと設計者の責任について、多くの判決文の説明があった。更に、これらのトラブルを回避するための対策について説明があった。その他、設計者、施工者、売主の責任の事例紹介、並びに地震による液状化で建物の不動沈下に対しても宅地の売主に責任の可能性があるとの説明があった。
・平成24年3月12日より、ウェビナー配信を開始した。
 
第四回イブニングセミナー 参加者:33名
・アスペクト比が、東京タワーでは333:95であるのに対し、スカイツリーでは634:68とかなり細長いタワーを実現させるための設計技術が、下部・上部構造に革新的解決策が講じられていることが、明快に説明された。
・揚程を420メートルと最大級のクレーンを設置し、そこまでの吊り荷用のパレットが長い吊り上げ作業中に回転しないように、ジャイロの原理に基づくフライホイールを回転させた製品を用い、安全・正確に操作できるようになったこと、垂直制度監理(熱・風・タワークレーン稼働中の重量による変形)において、レーザー鉛直器、GPS(基準点+計測点の2箇所)を行なったこと、更にBIM(Building Information Modeling)による塔体鉄骨設計・製作・施工を行なったことなどの説明があった。
・350メートル以上の施工には、リフトアップ・スリップフォーム工法が用いられ、ゲイン塔(頂部:634メートル)までの施工が安全に進めることができたという説明があった。しかし、ゲイン塔の施工中に、東日本大震災が発生した。その結果、タワークレーンのマストの強度を増強、制振装置、ジブのあおり防止装置(突風対策)などが設置された。
・プレゼンテーション・スキルは、スライド以外に、CADのシミュレーション画像、ビデオ撮影の画像・音声による発表で、参加者(今後ウェビナーの閲覧者)にとって、大変判りやすく、インパクトのある説明がなされた。
・平成24年3月29日より、ウェビナー配信を開始した。

 
 尚、上記のセミナー参加(4種)及びウェビナーによるセミナー(3種)の閲覧は、無料で行ないました。

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