人にやさしい建築・住宅推進協議会      トップページへ     

岩手県内関連情報

1.一般情報

(1)条例、要綱、指針等

・岩手県ひとにやさしいまちづくり条例

  平成20年4月1日改正施行。
【条例の概要】
すべての人が、個人として尊重され、自らの意思によって自由に行動でき、あらゆる分野の活動に参加する機会が確保される地域社会を目指すものです。
【主な内容】
県、市町村、民間事業者について、設置管理する「施設」や供給する「物品」、提供する「サービス」「情報」について、だれでも安全に、円滑に利用することができるように努めるものとしています。 このために、
ア)不特定多数が出入りする「公共的施設」の定義を定め、高齢者や障がい者、子どもを連れた方なども利用しやすいよう、「公共的施設整備基準」を策定しています。 → 「公共的施設整備基準」をすべて満たした施設に対しては、本条例第24条第2項により、適合証を交付することとなっています。
イ)公共的施設でもとくに重要なところ(例:役所や福祉施設、医療機関、集会場など)は「特定公共的施設」として、その新築等を行う際は、施主に対しその設備等の状況について事前協議を求めています。
ウ)県民各界への意識啓発を図るため、以下のような取組みに努めます。
  • 広報啓発活動
  • 教育現場での活動
  • 情報提供の推進
  • 人材育成の推進
  • ボランティア活動の促進 など
エ)前各項を含め、ひとにやさしいまちづくりを推進に関し調査審議するため、「岩手県ひとにやさしいまちづくり推進協議会」を設置しています。

【問合せ・関連ホームページアドレス】
条例全般に係ること→岩手県保健福祉部地域福祉課 電話(019)629−5423(直通)
http://www.pref.iwate.jp/fukushi/chiiki/machizukuri/002349.html
建築関連の協議手続きに係ること→岩手県県土整備部建築住宅課 電話(019)629−5937(直通)
http://www.pref.iwate.jp/fukushi/chiiki/machizukuri/index.html

ひとにやさしいまちづくり推進指針

 「ユニバーサルデザイン」の考え方を生かして、すべてのひとにやさしいまちづくりの実現を目指すための指針として、県ではひとにやさしいまちづくり条例第9条の規定に基づき平成21年3月に策定したものです。
【目標】
ア)県民一人ひとりに、「人を思いやる心」を
イ)県民の多様な御意見やニーズを的確に把握し、反映していく「仕組みづくり」を
ウ)すべての人が安全かつ快適に過ごすことができる「まちづくり」を
【取組みの方向】
以下の5つの分野別に、ユニバーサルデザインの考え方を生かして、ひとにやさしいまちづくりの実現に取組むものです。取組みにあたっては、次の各項に留意するものです。
ア)多様な利用者の参画と対話のプロセスを重視
イ)一度の取組みで終わらせず、継続的・段階的な取組み(スパイラルアップ)を目指す
 
分  野 具体的な課題等
ひとづくり 意識啓発、学ぶ機会、人材・組織の育成
まちづくり 公共的施設・建築物、交通機関、道路、住宅、観光地、憩いの空間、商店街
ものづくり 製品の企画・開発、利用者ニーズの把握、市場の拡大
情報・サービス 災害弱者への対応、IT(情報通信技術)の利活用、利用者ニーズの把握
社会参加 すべての人の就労環境の整備、すべての人の集会などへの円滑な参加

【問合せ】 岩手県保健福祉部地域福祉課 電話(019)629−5423(直通)

【関連ホームページアドレス】 http://www.pref.iwate.jp/fukushi/chiiki/machizukuri/002350.html

・まちづくりユニバーサルデザインガイドライン

 すべての人にやさしいまちづくりを実現するため、下記の4つの基本的視点に基づいて、ユニバーサルデザインの考え方に基づくまちづくりを進めていくにあたって、主として設計者、施工者、管理者等のまちづくりに携わる方々への、ガイドライン(手引書)としてとりまとめたものです。
 
4つの基本視点 ユニバーサルデザインの7原則
ア)
ノーマライゼーションの理念に基づいたまちづくりの推進
イ)
心理的、精神面でのバリアフリーの推進
ウ)
物理的、機能面でのユニバーサルデザイン化の推進
エ)
すべての人が主体となった岩手にふさわしい、地域にあったまちづくりの推進
■公平に使用できること
誰にでも、使いやすく、かつ、商品化されていてどこでも入手できること。
■使う上で、柔軟性があること
個々人の好みや能力に応じて、使えること。
■簡単ですぐに使えること
使う人の経験、知識、言語能力、集中力の程度に関係なく、わかりやすく使えること。
■感覚で情報がわかること
使う人の知覚や環境条件に関係なく、必要とする情報を効果的に提供すること。
■エラーに対する許容性があること
思いがけず、意図しない行動によって起こされる危険を最小限にすること。
■労力が少なくてすむこと。
肉体的疲労が最小限に抑えられ、効率よく、楽に使えるようにすること。
■近づきやすく、使用しやすい大きさと空間であること
使う人の体格、姿勢、可動性に関係なく、近づきやすく、操作がしやすい大きさや空間にすること。

※ この7原則は、ユニバーサルデザインの考え方を、1997年にノースカロライナ州立大学ニユバーサルデザインセンターに集まった、建築、工業デザイン、環境デザインなどの専門家が協力してまとめたものです。


 このガイドラインは、岩手県のまちづくりに関するユニバーサルデザインの一例を示したものであり、各種法令等により定められた設計標準や整備基準とは異なり、これを満たさなければ建物や道路公園を整備できないというものではありませんが、ひとにやさしいまちづくりを推進していく上で特に重要と思われる部分を設計ポイントとしてまとめたものです。
※ 各段階の基本的なポイントは、建築住宅課の「まちづくりユニバーサルデザインガイドライン」をご覧下さい。

【問合せ】 岩手県土整備部建築住宅課 電話(019)629−5937(直通)

【関連ホームページアドレス】 http://www2.pref.iwate.jp/~hp0608/E_kenchiku/2nd/E0401universaldesign.html

(2)支援措置

・ひとにやさしいまちづくり推進資金

 病院、商店、食堂、理髪店、美容院、ホテルなど不特定多数の人が利用する民間の施設に、エレベーターや自動ドア、トイレなどの施設整備等に必要な資金を低利で融資する制度です。
【対象となる方】
1.不特定多数の人が利用する民間の公共的施設(※注1)の設置・管理者
2.民間の公共車両等の所有・管理者
3.民間の公共工作物(※注2)の所有・管理者
(注1)病院または診療所、商業施設(卸売市場、百貨店、マーケット、その他物品販売業を営む店舗、飲食店、郵便局、理髪店、美容院、質屋、クリーニング取次店、貸衣装店、銀行等)
(注2)案内標識、信号機、バスの停留所、銀行その他の金融機関の現金自動支払所等 【支援内容】
  • 融資対象資金 施設の整備資金(公共的施設整備基準に適合(ひとにやさしいまちづくり条例施行規則別表2))、公共車両等の購入・改造資金、公共工作物の整備資金
  • 融資限度額 1,500万円以内
    ※ エレベーター等の昇降装置の設置費の場合は5,000万円以内、リフト付きバス等、高齢者、障がい者の利用に配慮した公共車両等の整備費の場合は3,500万円以内
  • 融資期間 15年以内(据置期間1年以内を含む)
  • 融資利率 貸付期間3年以内       年1.2%
           貸付期間3年超10年以内  年1.4%
           貸付期間10年超15年以内 年1.6%
  • 保証料率 年0.35%〜1.50%
  • 保証人・担保 取扱金融機関の所定の条件
  • 申込先 岩手銀行、東北銀行、北日本銀行、県内信用金庫の本店及び県内の各支店
【その他】
融資を受けるには、取扱金融機関の融資審査(中小企業信用保険法に定める中小企業者にあっては岩手県信用保証協会の審査)が必要になります。
※中小企業者:中小企業信用保険法第2条第1項に規定する中小企業者をいいます。

【問合せ】 岩手県保健福祉部地域福祉課 電話(019)629−5423(直通)

【関連ホームページアドレス】 http://www.pref.iwate.jp/fukushi/chiiki/machizukuri/002353.html

2.福祉マップ、リスト等の情報

・いわてユニバーサルデザイン電子マップ

 県内公共的施設のバリアフリー設備等の情報を、公共的施設の管理者や、その他NPO団体等から寄せてもらい、岩手県保健福祉部地域福祉課で編集のうえインターネットで地図情報として公開する仕組みです。

【問合せ】 岩手県保健福祉部地域福祉課 電話(019)629−5423(直通)

【関連ホームページアドレス】 http://www.pref.iwate.jp/fukushi/chiiki/machizukuri/002348.html