このページの先頭ですサイトメニューここから
このページの本文へ移動
公益財団法人 建築技術教育普及センター
  • English
  • サイトマップ

本文ここから

作品名:G5(ジーファイブ)

作品名と受賞者名の画像

<講評>

 梅田の高層ビルが間近に見える下町にある築100年以上の長屋を仕事場兼住居に改造したものである。1階は打合せも行う生活空間であり、2階は就寝と仕事場をもつ延床35.5平方メートルである。床を掘り下げたテーブルからの低い視線を意識した中庭への繋がりと2階の床を3分の1ほど取り払い設けた吹き抜けは圧迫感を感じさせない空間をつくり、効果的な広がりをもたらす。またしつらえや照明効果などの細部へのこだわりはほどよい緊張感を醸しだし、調和の取れた心地よい空間を演出している。設計者はこの場所と出会い、新築には得られない魅力を感じ、また工事中から老若近隣との交流関係も築くと話す。地域柄高齢者も多く、通りから住いの内部が覗ける距離感は下町ならではのことであろう。外へも滲み出した心地よさであろうか。「心地よい空間とわくわくさせられる意図的な仕掛けのバランスを訪れる人に味わって欲しい」とも言う。仕掛けに掛かってしまった。
(村口 峽子)

本文ここまで


以下フッターです。

公益財団法人 建築技術教育普及センター

Copyright © The Japan Architectural Education and Information Center All Rights Reserved.
フッターここまでページの先頭へ