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公益財団法人 建築技術教育普及センター
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京左官の伝統技能と実験等による科学的知見を統合した建築事務者向け京町家の土壁修復用設計・施工・維持管理マニュアルの刊行

1.普及事業の名称 京左官の伝統技能と実験等による科学的知見を統合した建築実務者向け 京町家の土壁修復用 設計・施工・維持管理マニュアルの刊行
2.事業の概要
(実施期間/会場/講師等)

土壁の特性を正しく理解して、既存京町家の質を高め、適切に保全・再生するための建築実務者向け土壁改修設計・施工・維持管理のマニュアルを刊行した。京都左官協同組合と、京町家や土壁の耐震・防火性能向上手法の研究に取り組んでいる関西木造住文化研究会が主体となり、さらに、平成24年度に開催した土壁再生シリーズ公開研究会の講師及び参加者である土壁の研究者・設計者・施工者・市民等との協働方式で取り組んだ。具体的には、複数の熟練左官技能者、大工棟梁、壁土製造所へのヒヤリング調査を通して、良質で長寿命の土壁の住まいとして保全し再生するための土壁修復の伝統技能や創意工夫を抽出した。さらに、土壁と建物としての特性に関する実験等の最新研究成果の収集・分析を行ない、京左官の伝統技能と実験等による科学的知見を統合してマニュアルを編纂した。
実施期間:平成26年4月1日~平成27年3月10日

3.事業の成果・効果
(対象者/参加者数/成果物等)

土壁の設計・施工・維持管理手法の考え方は地域、建物用途、工期、職人、予算等により大きく異なる。そのため、本マニュアルは、一般規模の一般的な京町家を対象に、京都の標準的な土壁の設計・施工及び維持管理の考え方の要点をわかり易くまとめた。今後、講習会開催等を通して本マニュアルの普及啓発を促進することにより、土壁の設計や施工経験の乏しい建築実務者でも、土壁の修復や新設に対する適正な基礎知識を習得でき、京都の土壁の特性を活かして京町家の総合的な質を高めるための適切な設計・施工・維持管理が容易になる。その結果、市内の膨大な京町家の適切な改修や再生が促進され、京都の歴史的まちなみと木造伝統住文化の個性と魅力を守りながら、安心して暮らし続けられるまちづくりを推進できる。衰退しつつある京都の土壁の伝統技能の保全・継承にもつながる。なお、本マニュアルは全国各地の土壁の住まいの設計・施工・維持管理にも大きく寄与すると考える。


建築実務者向け 京町家の土壁修復用 設計・施工・維持管理マニュアル

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